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鈴木敏夫著『風に吹かれて』を読みました

2013.10.26 19:25|スタジオジブリ作品
風に吹かれて

■内容:『宮崎駿、高畑勲という二人の天才を支え続けてきた、 スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫のすべて。 インタビュアー、渋谷陽一が名プロデューサーの足跡を辿り、その思想に迫る。「鈴木敏夫は、アニメの神様がこの世に送った使者だ」――渋谷陽一。 名古屋で過ごした少年時代から、学生運動に揺れた大学時代、 『アニメージュ』の編集長として二足の草鞋を履きながら、「風の谷のナウシカ」などを完成させる徳間時代、プロデューサーとして、日本映画の記録を塗り替えたジブリ時代、そして現在――。「風立ちぬ」公開を直前にして、ジブリを、そして自分自身を語り尽くした8時間のインタビュー。あわせて、「アリエッティ」「コクリコ坂」などの公開前インタビュー6本を収録。鈴木敏夫の世界観、ジブリ映画の制作秘話、スタジオジブリのこれからを伝えるファン待望の一冊!』


鈴木敏夫著『風に吹かれて』を読みました。『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』に至るまで、宮崎駿監督作品を世に送り出してきた名(迷)プロデューサーが、これまで体験した面白エピソードの数々を存分に語りまくったボリューム満点の超ロングインタビュー集です。


慶應大学を出て徳間書店に入社した鈴木さんは、ある日上司に呼び出されて「新しいアニメ雑誌を作れ」と命じられます(月刊アニメージュ)。しかし、アニメのことなど全く知らなかった鈴木さんは「勘弁してください!」と断固拒否。しかも、発売日が5月26日に決まっていたにもかかわらず、この時点で既にゴールデンウィークに入っていたのですから絶望的に時間が足りません。

「とにかく校了まであと二週間しかない。”内容はどうするつもりなんですか”って聞いたら『高尚な本を作って欲しい。うちの息子が読むから』ってそれだけ。つまり何にもないんですよ!中身も値段も決まってなかったし、もうムチャクチャでしたね」と当時を振り返る鈴木さん。しかし、結局仕事を引き受けることになり、まず”アニメに詳しい女子高生”に話を聞いて、その内容から『太陽の王子 ホルスの大冒険』というアニメが面白そうだと判断し、創刊号の特集ページは『ホルス』で行こうと決めたのだそうです。

普通なら部下に原稿を書かせるところですが、この時は全く時間が無かったため「自分でやった方が早い!」と鈴木さんが自ら特集ページを担当することになりました。しかし詳しい内容を紹介するには、製作者に取材をしなければなりません。こうして、『ホルスの大冒険』を作った高畑勲に初めて電話を掛けることに。高畑監督は「僕は取材なんか受けたくないので、一緒に『ホルス』を作った宮崎駿という男に代わります」と言い放ち、代わりに電話に出たのが宮崎監督。これが鈴木敏夫と宮崎駿のファーストコンタクトだったそうです。

この後も、『ナウシカ』の企画を立ち上げるまでの苦労話や、『トトロ』と『火垂るの墓』の製作におけるトラブルなど、様々なエピソードが満載で非常に楽しめました。ジブリファンは必読の書だと思います(^.^)


●『風の谷のナウシカ』
宮崎監督から「プロデューサーは高畑さんにやって欲しい」と聞いていた鈴木敏夫は高畑勲に依頼するものの、高畑は1ヵ月かけて大学ノート1冊に出来ない理由を書き連ね、最後のページに「だから僕はプロデューサーに向いてない」と書いてあるのを読み、「本当に酷い人だと思いました」と語っている。

●『天空の城 ラピュタ』
宮崎監督は『ナウシカ』の大ヒットで6000万円の権利収益を手に入れた。しかし「こんな大金をもらっても使い道が無い」と困っていた宮崎駿を見て鈴木氏が「高畑さんのドキュメンタリー映画に出資したら?」と提案。しかし、撮影が上手くいかず、半分も出来ないうちに資金が底をついてしまった。あちこちから借金しまくるものの、とうとう制作が行き詰ってしまう。「鈴木さん、どうしよう。もうお金が無くなっちゃったよ!」と慌てる宮崎駿。「じゃあ、アニメを作りましょう」という鈴木氏の提案で『天空の城 ラピュタ』の製作が決定。つまり『ラピュタ』は高畑勲の借金を返済するために作られた映画だったのだ。

●『となりのトトロ』
「雑に言えば、『トトロ』って『E.T.』みたいなものだと思ったんですよ。それで『火垂るの墓』は『禁じられた遊び』かなと。『E.T.』と『禁じられた遊び』の二本立てなら上手くいくんじゃないかなって。素人みたいな考えですけど(笑)」

●『火垂るの墓』
『火垂るの墓』の制作は遅れに遅れ、「このままでは公開日に間に合わない」という状況に陥った。しかも、監督の高畑勲は出社拒否して全く会社に出て来ない。頭に来た鈴木敏夫が自宅に電話すると「駅前の喫茶店で待っていて欲しい」との返事が。しかし、待てど暮らせど一向に現れない。結局、鈴木氏が昼の12時に喫茶店に入って、高畑監督がやって来たのは夜の8時だった。

●『おもひでぽろぽろ』
相変わらず制作は遅れまくり、「このままでは公開日に絶対に間に合わない」という状況に陥った。すると企画者の一人として参加していた宮崎さんが大激怒。「高畑さん、絵の描き方を全部変えてくれ。今の絵の描き方を続けていたら、もう逆立ちしたって映画はできない!」と本気で怒ったそうだ。しかし、その直後、アニメーター一人一人に「今まで通りの描き方でいいいからね」と言って回る高畑監督の姿が目撃されたという。



風に吹かれて
風に吹かれて
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鈴木 敏夫
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