05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

タイプ・あ~る

Author:タイプ・あ~る
「タイプ・あ~る」と申します。大好きなアニメや劇場作品について色々書いています。ご意見・ご要望等がありましたらお気軽にコメントしてくださいませ。

最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ

最新人気ソフト

無料体験

最新コメント

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【実録】『風の谷のナウシカ』はこうして生まれた!その4

2012.12.20 23:08|風の谷のナウシカ
ナウシカ

めでたく『風の谷のナウシカ』のスタッフとして採用された庵野秀明さんでしたが、現場では色々と苦労も多かったようです。以下、各種雑誌・ムック本・メディア等に掲載されたインタビュー記事から抜粋し、当時のエピソードとしてまとめてみました。

庵野秀明

●庵野さんは巨神兵のシーンを担当されたとお聞きしたのですが。

「ええ。でも初めはBパートの空中戦のコンテを見せられて『こういうのやりませんか?』っていう話だったんですけど、巨神兵のシーンを誰もやりたがらないっていうんでやってみないかという話になりまして。やらせていただけるんならなんでもやりますって感じで(笑)。宮崎さんは話術がうまいからいかにもおもしろそうに話すんですよ。まずレイアウト用紙にイメージイラストをかいて見せられて『巨神兵がドロドロと溶けながらゆっくり動きつつ、あちこちから煙のような蒸気を噴き出して2回ほど光線を吐くんだ!物凄いバクハツもある!』って、話だけ聞くと非常におもしろそうなんですね。で、実際にやってみてから初めて『こ、こんなに大変なカットだったのか!ダマされた!』って(笑)」


●全部で何カットほど担当されたのですか?

「総カット数は35カットだと思います。ラストの巨神兵のシーンと、風の谷の城で成長する巨神兵にクロトワが話しかけるシーンです」


●巨神兵のデザインは決まっていたのですか?

「いいえ。簡単なイメージ画みたいなものはありましたが、最終的には僕がデザインしたという感じです。でも人物がダメで全部宮崎さんに”お願いします”って描いていただきました(笑)」


●クシャナがうまく描けなかったそうですね

「いや、クシャナだけじゃなくて人物は全く描けません。僕が描いたクロトワも酷いもんです(笑)。メカやエフェクト専門でしたね。宮崎さんもまさか、メカが描けて人物がまるでダメというアニメーターがホントにいるとは思わなかったらしくて(笑)。最初はまとめてキャラも描かせてもらってたんですが、何度修正されてもうまく描けないので、とうとう『もういい!あとは俺が描く!』とブチ切れて(笑)。結局、巨神兵や戦車とか爆発などは全部僕が描いて、キャラだけはラフで丸チョン。それを宮崎さんが第二原画で描き直すという。ド新人のくせに超ナマイキでしたね、すみません(笑)」


●でも、巨神兵が光線を吐くシーンは凄い迫力ですね

「これはホントに苦労しました、10秒描くのに2週間とか。全部で2ヶ月ぐらいかかったのかな。朝から晩まで延々と描いてましたよ。ビームは修正されずにそのまま通されたんですが、たぶん宮崎さんも細かいエフェクトを直すのが面倒くさかったんでしょうね。『これで失敗したら全部お前のせいだからな!』ってヒドい事を言われました(笑)。それでも爆発のタイミングとか、2カットほど修正されてたんです。僕、動画チェックの段階でそれを見つけて、『ああっ、ダサくなってる!』って(笑)。それで、宮崎さんが帰った後にこっそり自分で描き直したりしてました。あと、宮崎さんの指示が異常に厳しかったんですよ。ある日、机の上にメモが張ってあったので読んでみたら、『影は2色まで!3色つけたら殺す!』と書いてあってびっくりしました(笑)」


●なぜ2色までだったのでしょうか?

「色数が増えると彩色に時間が掛かり、公開日までに作業が終わらない可能性があったからです。アニメって何百枚、何千枚も同じ絵を描かなくちゃいけない。そうすると、線の1本や色の1色が物凄く作業時間に影響してくるんですよ。なんせスケジュールがギリギリでしたからね、宮崎さんも必死だったんでしょう。本当は色数が多い方が質感を表現しやすいんですけど…。まあ、結局最後はスタッフ総出で突貫作業でしたけどね(笑)」


●庵野さんもこのシーンを仕上げるためにスタジオへ泊り込んでいたとか

「いや、僕の場合は単に家が無かっただけです(笑)。カバン一つで東京へ出てきたもんだから、住む所が無かったんですよ。で、トップクラフトでずっと寝泊りしていて。壁と動画机の隙間が60cmぐらい空いていたのでそこで寝ていました。会社にはタイムレコーダーがあったんですけど、そんな状態なんで僕だけ白紙だったんです。そしたら『せめて起きた時間と寝た時間だけ押してくれ!』と言われて。3年ぐらい住所不定の生活でしたね(笑)」


●スケジュールと共に予算的にもかなり厳しかったのでしょうか?

「う~ん、どうなんでしょう。でもギャラは結構良かったような…。巨神兵のシーンだけで『えっ、こんなにもらえるの?』っていうぐらいありましたから。『マクロス』の時は1カット1800円でしたけどね(笑)」


●やはり巨神兵は庵野さんにとっても会心の作画であると

「いやあ、失敗です。細かい事ですけれど、このシーンは原画と原画の間に動画が3コマ入って中割りが5枚なんですよ。宮崎監督の指示で、『これ中5(なかご)でいい』と言うんで、素直に中5にしたんですけど。なんであの時抵抗して、中7(なかなな)にしなかったんだろうって…、今でも後悔してます。枚数増えて大変なのは分かるけど、中7にした方が絶対に良かった。あれは溶けるのが早すぎますね」


●庵野さんのイメージとは違った?

「もう2枚、間に5コマで中7枚あれば良かったんです。そうすれば、完璧だったんですけど。あれは今でも悔しいですね。あのラッシュを見た時、死にたくなりました。もう失敗した~って。他の人が褒めてくれる分、余計に辛かったですね。もっと良くなったハズなのに…。あれ以来、宮崎さんの云う事を聞かなくなったんです(笑)」


●庵野さんにとって、宮崎監督とはどんな人なのでしょうか?

「宮崎さんは僕の師匠です。本当に凄い人ですよ。特にアニメーターとしては天才ですね。スピードもアイデアもテクニックも。後は思想的な部分、物の作り方とか考え方とか、技術的な事まで含めて。僕はかなり影響を受けてます。ただ、初めて会った時は緊張してうまく話も出来なかったんですが、アニメを作っている時以外は単なるおっさんだということが段々わかってきて(笑)。最終的にはタメ口になってました(笑)」

「僕が巨神兵を描いていた時、カセットテープで音楽を聴きながら作業をしていたんですよ。そしたら宮崎監督がやってきて「何を聴いているんだ。ちょっと貸せ!」と言ってテープを取り上げられてしまって。その後何日か経って、「テープが伸びて聴けなくなったから返す」とか言ってボロボロになったテープを返してくるんです。ひでえオヤジですよ、ホントに!(笑)」

「『ナウシカ』の作業が全部終わった時にみんなで打ち上げパーティをやったんですよ。そしたら宮崎さんがベロベロに酔っ払って、『もう人間なんか滅んだっていいんだよ!』と叫んでいるのを見た時、『ああ、やっぱりこの人はタダ者じゃないな』と思いました(笑)」(その5へ続く)

風の谷のナウシカ [Blu-ray]風の谷のナウシカ [Blu-ray]
宮崎駿

スタジオジブリ
売り上げランキング : 1183

Amazonで詳しく見る

ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ (文春ジブリ文庫)ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ (文春ジブリ文庫)
スタジオジブリ,文春文庫

文藝春秋
売り上げランキング : 902

Amazonで詳しく見る

ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)
宮崎 駿

徳間書店
売り上げランキング : 103

Amazonで詳しく見る
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:アニメ・コミック
ジャンル:アニメ・コミック

タグ:風の谷のナウシカ 宮崎駿

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。