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謎を解明?『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』ネタバレ・ストーリー解説

2012.11.28 00:51|エヴァンゲリオン
ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q

■ストーリー『レイとシンジを取り込んだまま凍結されるエヴァ初号機。廃棄される要塞都市。幽閉されるネルフ関係者。ドグマへと投下されるエヴァ6号機。胎動するエヴァ8号機とそのパイロット。ついに集う、運命を仕組まれた子供達。果たして、生きることを望む人々の物語はどこへ続くのか?次回、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q!さぁ~て、この次もサービス、サービスゥ!(『新劇場版:破』の予告編より)』…って、全然こんな話じゃねええええ!



いや、なんかおかしいなとは思ってたんですよ。普通、新作映画を公開する前は雑誌やテレビなどでガンガン宣伝するじゃないですか?まあ、『エヴァ』の場合は徹底した秘密主義を貫いているので、なかなか情報が出て来ないのは想定通りなんだけど、簡単な「あらすじ」すらどこにも公表しないってのは「なぜそこまで?」と疑問だったんですよね。だって、旧作からのファンなら『ヱヴァ:破』の「ゼルエル戦」以降の展開はだいたい分かっているので、既に公開済みの予告編と合わせて考えれば大まかなストーリーは普通に推測できるわけですよ。「別に隠す必要ないじゃんか」と。

しかし、まさかここまで変えてくるとは…。予告編で描かれているシーンはほぼスルーです。山に登ってる2人組のおっさんは誰ですか?加持さんどこいった?「予告編詐欺」とはまさにこのことですよ!と憤りを覚えたものの、「そういやエヴァって元々こういうノリだったよなあ」などと遠い過去のことを思い出してみたり。まあ、たしかに事前にあらすじなどの情報を仕入れるより、何も知らない状態で観た方が楽しめるでしょうけどね。

しかし、あらすじさえ語れないとなると、レビューがほぼ成り立ちません。というわけで、今回はネタバレ前提のレビューになりました。映画の感想というより、各シーンで気になった点や疑問点などに対し、推測や突っ込みを交えつつ、ストーリーの時系列に沿って色々検証してみようかなと。


※以下、盛大にネタバレしてます。未見の方はご注意を!

●冒頭、アスカとマリの戦闘シーン
TVでも放映された宇宙空間における戦闘シーンは演出・作画ともに極めてクオリティが高く、CGを効果的に活用した迫力満点のアクションを堪能できる。ただ、物語の導入部分であるにもかかわらず、何の説明も成されないので、アスカやマリが何をやろうとしているのかイマイチ分からない。

後に判明することだが、『破』のラストで初号機が覚醒した後、サードインパクトが起こり人類の大半が死滅。ネルフのメンバーは全員幽閉され、シンジとレイは初号機に取り込まれたまま、ゼーレ監視下で月面に凍結される。それから14年後、どうやらゲンドウはシンジを使ってフォースインパクトを発動させるつもりらしい、ということが発覚。ゼーレと敵対する新組織:ヴィレの指揮官となった葛城ミサトはこれを阻止するためシンジの奪還を画策し、アスカとマリに命じて作戦を実行、というのがこのシーンの背景だったようだ(攻撃していたのはゼーレ側の防衛システム)。説明不足も甚だしいよなあw

●シンジ君、目覚める
ベッドに寝かされたシンジ君が「ハッ」と目覚める毎度お馴染みの場面。しかし、全身を拘束され、首には妙な輪っかを付けられ、状況がさっぱり分からずオロオロするばかり。ミサトもリツコも冷たい視線を浴びせかけるだけでまともに口もきいてくれない。サードインパクトを引き起こした張本人なのだから当然だが、エヴァとのシンクロ率がゼロなのに突然覚醒したことや、一旦初号機に取り込まれ、サルベージによって肉体を再構成された経緯などから「本物のシンジか?」と警戒されていたようだ(足の裏に「IKARI??」の書き込みあり)。

●飛空戦艦AAAヴンダー発進!
シンジがミサト達と対面していると、突然ネルフの人工使徒(ネーメシスシリーズ)から襲撃を受ける。エヴァ初号機を動力源としてヴンダーを起動させるミサト。庵野秀明お得意の「巨大戦艦発進シークエンス」が炸裂!これぞ”段取りのカタルシス”だ!バックに流れるのはN-ノーチラス号のテーマ曲?良く見たらクルーにネモ艦長(大塚明夫)がいるじゃん!『ナディア』かよwww

尚、ヴンダーは凄まじい戦闘力で敵を殲滅するが、この場面のCGのクオリティがなんか微妙なんだよね。明らかに手抜きというか、ディテールが全然足りてない。噂によると、度重なる脚本の変更で制作時間が圧迫され、大変な突貫作業を余儀なくされたんだとか。なるほど、いつも通りだw

●アスカ再会、衝撃の事実が判明
戦闘終了後、別室でアスカと再会するシンジ。しかし、敵意をむき出しにして怒りをぶつけるアスカにびっくり。そして、「あれから14年経った」と衝撃の事実を告げられる。同時に、「エヴァのパイロットは歳をとらない(エヴァの呪縛)」という新設定も判明。『Q』の時点で、式波・アスカ・ラングレーさんが28歳、葛城ミサトさんは43歳。成長が止まっているアスカはともかく、ミサトさんは若く見えるなあ。

●眼帯と修復されたプラグスーツの謎
『破』で予告編が公開された時から「なぜアスカは眼帯をつけているのか?」、「体の傷は何を意味するのか?」に関して様々な憶測が飛び交っていた。現時点では、「旧劇場版における量産型エヴァとの戦闘によって負傷した個所と完全に一致」という考察が成されており、どうやら「シンジ初号機に取り込まれる → サードインパクト発生 → ネルフ襲撃を受ける → アスカ激しい戦闘に巻き込まれる → シンジ回収(今ココ)」という流れらしい。

●真希波・マリ・イラストリアスの正体
『破』から登場した新キャラ:マリの正体は本作でも謎に包まれたまま。しかし、「エヴァのパイロットは14歳で肉体的成長が停止する」という設定により、見た目よりもずっと老けている可能性が出てきた。『序』の冒頭で水前寺清子の「365歩のマーチ」を、そして今回は天地真理や「グランプリの鷹」のテーマ曲を歌うなど、やたらと懐メロに詳しいのも実はオバサンだから?また、ゲンドウを「ゲンドウ君」と呼んだり、若い頃のゲンドウやユイと一緒の写真に写っていたり、綾波レイに対して「オリジナル(ユイ)はもっと愛想が良かった」と発言するなど、シンジの両親のことも詳しく知っている様子。もしかして、ゲンドウ達と同年代(あるいはもっと年上)なのだろうか?

●シンジ、脱走
14年後の世界がすっかり嫌になったシンジの前に、エヴァ:マーク9に乗ったアヤナミレイ(仮称)が登場。疎外感を感じていたシンジはマーク9に連れられてヴンダーを脱出する。ミサト、チョーカーの爆破スイッチを押そうとするが押せない。苦労して連れて来たのに、こんなにあっさり取り返されるとは。ヴィレの監視体制はどうなってんの?

●ゲンドウと再会、特に何もなし
ネルフ本部に到着したシンジは父:ゲンドウと対面。しかし、14年ぶりに再会した息子に「エヴァ13号機に乗れ!」とだけ言い放ち即退場。もっと他に言う事あるだろ。

●ネルフの不思議
ほとんど廃墟と化したネルフ及び第3新東京が映し出される。ネルフ内部や周辺に全く人影が見えないのだが、この施設には(パイロット以外に)ゲンドウと冬月しかいないのだろうか?だとすれば、どうやって組織を維持・運用しているのか?

●シンジ、またしてもレイの裸を目撃する
レイはジオフロント内部の部屋を使用せず、なぜか掘っ建て小屋(としか形容できないもの)に住んでいる。そこへシンジが訪ねてくるが、お約束通り全裸のレイを目撃。はっきり言って新劇場版における「シンジ君が素っ裸状態の女子に遭遇する確率」の高さは異常すぎる。『序』(レイ)、『破』(アスカ)に続いて3回目だ。もう、わざとやってるとしか思えんw

●シンジ、カヲルとピアノを弾く
ボロボロになったネルフ本部の中に綺麗なピアノが一台。シンジ君は色白の美少年から「一緒に弾かないか?」と優しく誘われ、二人でピアノを弾き始める。ホモ度急上昇。

●カヲルから真相を聞く
地上を一望できる高所から現状を確認し、サードインパクトの凄まじさに戦慄するシンジ。実際は、完全にサードインパクトが発動する前に、カヲルの乗ったマーク6が初号機に槍を突き刺したため、ギリギリで人類滅亡は回避できたものの、ニア・サードインパクトにより地球はほぼ壊滅状態に。

尚、劇中では明らかにされていないが、この後自律型に改造されたマーク6はターミナルドグマへ投下される。しかし、第12使徒に寄生され「十字架の巨人(リリス)」と接触。巨人が目覚め、「巨大綾波レイ」へと変化してしまう。この辺の展開は旧劇場版(EOE)と同じで、”人類が人の形を維持できなくなる”ような未曾有の大惨事が勃発。そこで、ロンギヌスの槍とカシウスの槍を使用してどうにかリリスを封印することに(その痕跡として巨大綾波の頭部が残った)。ネルフはドグマに厳重な結界を張り、以降この結界は14年間破られていない。

●エヴァの残骸
セントラルドグマ周辺やその地下には、大量の”エヴァンゲリオンっぽい巨人”が累積している。カヲル君によると、それらは「インフィニティの成り損ない」らしい。サードインパクトこそ起こらなかったが、その影響でニアサードが発動し、人類は”人ではない形”へと強制的に人工進化させられた。その状態でターミナルドグマのリリスと融合すれば”インフィニティ(永遠の完全体)”に成れる。つまり、インフィニティとは人類の最終進化形態であり、ゼーレが長年に渡って画策してきた人類補完計画の到達点なのだ。

●シンジ、冬月と将棋を指す
シンジ君と冬月が向かい合って将棋を指すという非常にシュールな場面。ここで冬月は、シンジの母親:ユイに関する驚くべき真実を告げる。内容は、旧作を観た人なら既に知っていることで特に目新しい情報はない。しかし、注目すべきはユイの旧姓が「綾波」になっている点だろう。旧作では、碇ユイのところへゲンドウが婿養子に入った設定だったが、新劇場版では普通に結婚しているらしい。

●二人で抜きに行こう!(槍を)
色んなことがあり過ぎて精神的に多大なショックを受けたシンジ君は一人でふさぎ込んでいた。そこへ、「エヴァで起こしてしまった過ちは、エヴァで償えばいい」と意味不明なプランを持ちかけるカヲル君。困惑するシンジだが、「僕は君に会うために生まれて来たんだ」とか「カヲルって呼んでいいよ」とか、優しい言葉で攻められるうちにだんだん頬が赤くなってくる。やがてベッドに腰かけた二人の間にはただならぬ雰囲気が漂い始め…。ほとばしるホモ臭!腐女子大歓喜!いったい何のアニメなんだコレwww

●ドグマで事実に気付くカヲル君
ダブルエントリープラグ方式のエヴァ13号機に乗ってドグマの結界を突破したラブラブ状態のシンジとカヲル。ところが、突き刺さった2本の槍を見て「そうか…そういうことだったのか」と重大な事実に気付いて愕然となる。あれ、このシーンどっかで見たぞ?つーか前回と一緒じゃねーか!何遍リリンに騙されたら気が済むんだよ!カヲル君、少しは学習してくれ!

●ロンギヌスの槍とカシウスの槍
旧作にも登場し、人類補完計画の重要なキーアイテムだったロンギヌスの槍。そして今回新たに加わったカシウスの槍とは、前作『エヴァ:破』で覚醒した初号機を止めるためにカヲルが使用したもの。その後、カシウスの槍は初号機と共に凍結され、現在はヴィレが保管しているらしい。しかし、カヲルによると、マーク6とリリスの接触により発生したサードインパクトを止めるために、ロンギヌスの槍とカシウスの槍を使ったのだという。つまり、ロンギヌスの槍とカシウスの槍は元々”2本づつあった”ということなのか?そう言えば、セカンドインパクトの時に現れた「4体の光の巨人」はそれぞれ1本づつ槍を持っていたような。すなわち、ロンギヌスの槍×2本、カシウスの槍×2本で計4本なのでは?

●アスカ&マリ乱入
「僕がこの世界を変えるんだ!」と完全に中二病をこじらせたシンジ君が槍を引き抜こうと巨人に接近。しかし、フォースインパクトを阻止するためにやってきたアスカに妨害される。13号機は周囲にファンネルみたいな武器を飛ばして応戦。2号機が色々改造されまくってエラいことになってるなあ。しかし、さすが14年の歳月が流れただけあって、エヴァがコードレスになってるよ(笑)。電池が切れても予備のバッテリーがあるからもう安心だ!

●アダムスの器
シンジ・カヲル達と共に戦うレイに対して、マリは「アダムスの器さん、せめて足止めはさせてもらうにゃん!」と呼びかける。”アダムスの器”とはエヴァンゲリオン・マーク9の呼称であり、飛空戦艦ヴンダーの本来の中枢部らしい。現時点では初号機が動力源となっているが、元々はマーク9がヴンダーを制御する設計になっていたようだ。ミサトが過去に遭遇した「4体の光の巨人」が”アダムス”と呼ばれていたので、何らかの関連があると思われる。

●フォースインパクト発動!
カヲルやアスカの忠告を無視してとうとう槍を抜いてしまったシンジ(少しは人の話を聞け)。フォースインパクトが始まった。ガフの扉が開いていく!4本腕のエヴァ気持ち悪いいい!

●カヲル死亡
カヲル君、旧作と同じく首チョンパで死亡。「また3人目とは、変わらないな」とか「今度こそ、君だけは幸せにしてみせるよ」とか、散々余裕をぶっこいていたクセに結局こういう結末なのか。お前は何しに出て来たんだよ?

●フォースインパクト収束
マーク9がヴンダーの制御を乗っ取ろうとしたり、改2号機がビースト・モードになったり、8号機が13号機のシンジを助けようとしたり、色々あってどうにかこうにかフォースインパクトが停止する。

●自信満々のゲンドウ
何が起こっても「全て計画通り」で済ませるゲンドウの姿が、もはやギャグにしか見えなくなってきた(笑)。ゼーレの連中はほぼ目的を達成したようで、後のことをゲンドウに託して退場。ゲンドウはキールのバイザー(?)を譲り受け、今後も人類補完計画を継続していくらしい。まあ、こいつの目的は「ユイの復活」だけなんだがw

●赤い大地を歩く3人
マーク9と改2号機は大破し、レイとアスカは共にエントリープラグで脱出。そして、同じく地上に落下したシンジと合流する。サードインパクトだけでなく、フォースインパクトまでも引き起こしそうになった自分自身が心底嫌になり、エントリープラグに引き籠って出て来ないシンジ。そんなダメ主人公を「まだ甘えてる。いつまでたっても手間のかかるガキね!」などと言いながら無理矢理引きずり出すアスカ。しかし、「ほらぁ、これ付けて。もおおお~!立ってる位自分で出来るでしょ!」とツンデレパワーは落ちてない(むしろ増幅)。ラスト、アスカがシンジの手を引っ張って歩き出し、レイがその後について行くほのぼのとした(?)スリーショットで映画終了。あれ?マリはどこへ行った?

●次回予告編
「生きる気力を失ったまま放浪を続ける碇シンジ。たどり着いた場所が彼に希望を教える。ついに発動する補完計画。ファイナルインパクト阻止のため、最後の決戦を挑むヴィル。空を裂くヴンダー!赤い大地を疾走する、エヴァ8+2号機!次回『シン・エヴァンゲリオン劇場版:‖』!さぁ~て最後まで、サービス、サービスぅ!」…っていうミサトさんのハイテンションぶりが劇中と真逆で違和感ハンパないw

2号機と8号機を半分にちょん切って無理矢理くっ付けたようなニコイチ・エヴァンゲリオンが大暴れ。2号機って自爆したんじゃなかったっけ?それにしてもぶっ飛んだデザインだなあ。これの元ネタは円谷プロの巨大特撮ヒーロー『ジャンボーグ9』だろうか?いや、そもそもこんなエヴァは本編に出て来ないかもしれん。もうエヴァの予告編には騙されないぞ!

というわけで、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の内容を大まかにまとめるとだいたいこんな感じです。まあ、賛否両論間違い無しのストーリーに言いたいことはたくさんあるんですけど、長くなったので細かい考察や映画の感想などは明日以降に書こうと思います。

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テーマ:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
ジャンル:アニメ・コミック

タグ:ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q ネタバレ 解説

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